僕と彼女の宗教戦争 第17話 葛藤

Fake Apples and Boy with Beachball
Fake Apples and Boy with Beachball Photo by eddieq

第16話はこちら。

iOS が新しくなり、ボク達の iPhone も 5 から 6 に置き換わった。

もちろん買い換える時にはそれなりの抵抗があったが、6 の大きな画面に慣れてしまうと 5 には戻れないというのが、数ヶ月使った共通の感想。

しかし問題はまだ残っていたのであった。

『どうしよう…』

さかのぼること数ヶ月、iPhone 6 を購入した直後のこと。同時に注文したにもかかわらず彼女の iPhone 6 だけ先に届くという事態が発生。

これは僕だけ iPhone 6 Plus にしたせいだが、彼女からすれば一刻も早くケースを準備したくてたまらない状態になっていた。

実際にケースを買いに行き、大量のケースの前で立ちすくむ彼女。これまで彼女は iPhone 本体に密着する形状の薄型ケースを愛用していた。

それに対して僕は、iPhone 5 から iOS デバイスを中心としたケースブランドの革のケースを使っていて、iPhone 6 Plus でもそのケースを使うつもりにしていた。

『どうしよう…』

彼女がそうつぶやいた時に僕は、『僕と同じケースブランドを使えばいい。』と答えた。

『うーん…。』

もちろん彼女は反発した。『ケースつけて大きくなるなんてあり得ない!』

実際に使っていない人がこんなこと言うもんじゃないな…と思いながらも、使ってみればそのよさはわかると確信していた僕は、その場は彼女が好きなケースを選んで買うことに同意した。

それから数ヶ月。

何度か iPhone を落としていた彼女。新たなケースを探したほうがよさそうだと感じているようだった。

そこでもう1度僕が使っている革のケースを勧めてみた。

『うーん…。』

彼女の中にはまだ迷いがあるようだったが、僕には勝算があった。彼女は革製品が好きだということ、そして今回はセール品だということ。試すには絶好の機会なのだ。

迷う彼女を押し切ってケースを注文。翌日には発送され彼女の手元に届いた。

『なかなかいいね!』

フォルテ

彼女が iPhone に革のケースを着けて数日。僕からはあえて感想を聞かないように意識していた。

するとどうだろう!

『なかなかいいね!』と何とも上から目線な感想を言ってきた。

その裏側にはきっと、これまで彼女自身が使ってきたケースが絶対にいいと思ってきたことや自分が使わずに否定してきたことへの葛藤があるんだと僕は感じ取った。

手になじめば、もっと使いやすく・手放せなくなるだろうと彼女も感じているはず。

だからこそ『次、iPhone を買い換えたらケースどうしよう?』と僕に投げかけたんだ。

この iPhone ケースにまつわる戦いに関しては僕の完全勝利になる。そう思える一瞬でもあった。

Posted from PressSync Pro – WordPress Blogging App – Hiroaki Hayase on iPhone.

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