ピアノ『ふせ なんかしないよ。だって わたし つよいんだもん。』

飼い主『お、それが ふせ だよ、ピアノ！ よくできたねー。』

ピアノ『えっ…。わたし ふせ しないもん…。』

飼い主『手強いな…。』

飼い主『フォルテ！ おー、いい感じ！！』

フォルテ『ちょっ…。そんなに よるなよ。おとこに せまられても うれしくないぞ。』

飼い主『まぁそりゃそうだわな…。んじゃ、誰ならいいんだ？』

フォルテ『そんなのいえるわけないだろ…。』

ピアノ『飼い主、ここのなかに いつも いれてるんだよね。なにか ないかなー。フォルテしらない？』

フォルテ『やめといたほうがいいぞ…。』

飼い主『…。お前か、いつもゴミ箱あさってるのはっ！』

ピアノ『ビクッ！ ご、ごめんなさーい！！』

ピアノ『ねぇフォルテ。飼い主、わたしたちのこと わかってるのかなぁ。』

フォルテ『ん、そりゃ ぼくたちの飼い主だからな。』

ピアノ『フォルテやさしいね。』

フォルテ『おまえより つきあい ながいからな。』

ピアノ『フォルテ あそぼっ！』

フォルテ『あーもううざい！ 飼い主、なんで たすけて くれないんだよ…。あいつ しつこいんだよ…。』

飼い主『前も言ったんだけど、お前も 2歳 くらいまではそうだったんだから諦めろ。』

フォルテ『…。』

フォルテ『なにかブルブルいってる…。』

ピアノ『フォルテ、なにしてるの？ なにかあったの？』

フォルテ『いや、なんでもない。飼い主のケータイだったみたいだよ。』

ピアノ『なーんだ。んじゃいっか！』

飼い主『ピアノ、どこに行った？』

ピアノ『飼い主、どこ？ わたしはここだよ。』

飼い主『こっちおいで！』

ピアノ『やだ。ここあったかいもん。』

飼い主『フォルテ！ いく？』

フォルテ『飼い主、いつも おなじてぐちだな。もうだまされないよ。』

飼い主『うっ…。』

フォルテ『つぎのやすみは さんぽ つれていけよ。』

ピアノ『フォルテ、ダメだよ。このごはん わたしのだよ！』

飼い主『だったら早く食べればいいのに…。』

ピアノ『あさくらい ゆっくり たべたいの。』

フォルテ『おまえ いつも ゆっくりだろ…。』

飼い主『フォルテ！』

フォルテ『じゃましないでよ。やっと まったりしてるんだよ。ピアノのあいてして つかれてるんだよ。』

飼い主『わかったわかった。邪魔して悪かった。ゆっくり寝てくださいな。』

ピアノ『そうはさせない！』