ピアノ『ねぇ、フォルテ。もっとかまってよ。』

フォルテ『こうやってそばにいるだけでいいんじゃない？』

ピアノ『フォルテはおとなだね。わたしはまだ はしりまわりたいわ。』

フォルテ『もうすこししたら おまえもこうなるよ。』

フォルテ『飼い主、まだじゅんびしないの？ もうおなかすいたよ…。』

飼い主『はいはい、わかりましたよ。』

フォルテ『はい は 1かい でいいの！』

飼い主『はい…。』

ピアノ『あさごはん、どうしようかな…。のこしてもいいかな…。』

飼い主『悩むくらいなら食べればいいんじゃない？』

フォルテ『なんならぼ…』

飼い主『そこまで！！』

飼い主『フォルテ、ピアノいじめるなよ。』

フォルテ『なんだよ。ピアノのそばにいるだけだろ。』

ピアノ『いいがかりはよくないよ、飼い主。』

飼い主『し、失礼しました…。』

飼い主『ピアノ、こっち向いて！』

ピアノ『だめ。まだたべてるの。おわってからね。』

フォルテ『はやくたべろよ。』

ピアノ『フォルテははやすぎなの…。』

飼い主『なんだお前たち。仲よく並んで座って。』

フォルテ『あれ飼い主しらなかった？ ぼくたち、なかよしだぞ。』

ピアノ『だぞ。』

飼い主『雑だな、ピアノ…。』

飼い主『フォルテ、最近元気ないんじゃないか？』

フォルテ『ん、ちょっとな。まぁそんなしんぱいするなよ。』

飼い主『お互い中年だから気をつけないとな。』

フォルテ『ぼくはまだ 6さい だぞ。いっしょにするなよ。』

ピアノ『フォルテ、なにしてるの？ それ わたしのおさらだよ。』

フォルテ『あ、あぁそうだったな…。ごめんごめん。』

飼い主『確信犯だろ…。』

フォルテ『バレてた？』